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Gotoキャンペーンの前倒しでより一層の回復が期待された国内線でしたが、直前で東京発着が対象から外れることが大きなマイナス要因となり、7月度の国内線は対前年度比でJALは38%、ANAは24%という状況でした。
国内線状況
2020年7月度の両社旅客数は、両社5月で底打ち回復基調ですが、対昨年比でJALは38%、ANAは24%にとどまっています。
JAL 1.14百万人(対前年同月比 38%)
ANA 0.84百万人(対前年同月比 24%)
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利用率はJALは5割弱まで戻していますが、ANAは6月から少し下げてしまっています。
JAL 47%(前年同月72%)
ANA 41%(前年同月48%)
国際線状況
国際線は相変わらず、4月以降JALは1-2万人前後、ANAは2-3万人のレンジで、対前年比96-99%減になっています。
JAL 2.2万人(対前年同月比3%)
ANA 3.4万人(対前年同月比4%)
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利用率は両社とも24-5%程度です。
JAL 24%(前年同月82%)
ANA 25%(前年同月78%)
国際線エリア別
両社でエリアの分け方が異なり、ANAを分解することはできませんので、比較集計上ANAの分類にあわせます。
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北米ホノルル(JALはグアム含)
ANAのグアムはユナイテッドによるコードシェアしかありませんので、JALはグアムデータが乗っている状態での比較になります。
=旅客数=
例年20万人台/月/社の旅客数のエリアですが、両社ともほとんどゼロに近い実績となってしまいました。
JAL 0.7万人(対前年同月比3%)
ANA 1.3万人(対前年同月比6%)
=利用率=
JALは6月から下げて26%になってしまい、ANAは23%程度で落ち着いています。
JAL 26%(前年同月82%)
ANA 23%(前年同月82%)
欧州
=旅客数=
7月度の欧州路線の旅客数は、JALは1万人台に戻しましたが、ANAは4千人でした。
JAL 1,1万人(対前年同月比2%)
ANA 0.4万人(対前年同月比4%)
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=利用率=
7月度の欧州路線の利用率は、前年同月約80%のところ、4月以降20%台で推移しています。
JAL 28%(前年同月81%)
ANA 25%(前年同月75%)
アジアオセアニア
=旅客数=
7月度のアジア・オセアニア路線の旅客数は、前年同月比約2%-5%まで落ち込んだままです。
中国が含まれていることもあり、エリア別では最も影響の大きいエリアです。
JAL 3.1万人(対前年同月比5%)
ANA 1.7万人(対前年同月比3%)
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=利用率=
7月度のアジア・オセアニア路線の利用率は、前年同月約80%のところ、ANAは約30%、JALは18%まで戻しています。
JAL 18%(前年同月83%)
ANA 30%(前年同月75%)
まとめ
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国際線のエリア別内訳
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7月は思ったほど回復しなかったというのが実感です。
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