国内線、国際線ともにコロナの影響で減便、休便が4月から本格化し、引き続き同様な状況であった2020年5月度のJAL、ANAの実績が出そろいましたので比較、レビューしてみました。
国内線状況
2020年5月度の両社旅客数は、3月度よりさらに減便、休便率が高まったことににより約90%減となりました。
JAL 0.24百万人(対前年同月比 8%)
ANA 0.16百万人(対前年同月比 5%)
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利用率は4月から若干回復し20-30%となりました。
JAL 22.5%(前年同月73.8%)
ANA 31.7%(前年同月69.0%)
国際線状況
両社とも3月は前月比50%減でしたが、4月はさらに減便、休便が徹底され、前月比90%減となりました。前年同月比は2-4%です。
JAL 0.8万人(対前年同月比1%)
ANA 2.4万人(対前年同月比3%)
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利用率は4月から若干回復し20-30%となりました。
JAL 18.0%(前年同月79.5%)
ANA 23.9%(前年同月74.3%)
国際線エリア別
両社でエリアの分け方が異なり、ANAを分解することはできませんので、比較集計上ANAの分類にあわせます。
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北米ホノルル(JALはグアム含)
ANAのグアムはユナイテッドによるコードシェアしかありませんので、JALはグアムデータが乗っている状態での比較になります。
=旅客数=
例年20万人台/月/社の旅客数のエリアですが、両社ともほとんどゼロに近い実績となってしまいました。
JAL 0.1万人(対前年同月比1%)
ANA 0.8万人(対前年同月比5%)
=利用率=
両社とも前年同月約80%であったところ、JALは13%、ANAは26%まで落ち込みました。
JAL 19.9%(前年同月81.0%)
ANA 26.5%(前年同月77.7%)
欧州
=旅客数=
5月度の欧州路線の旅客数は、前年同月比約2-3%の約1-2千人まで落ち込みました。
JAL 0.1万人(対前年同月比2%)
ANA 0.2万人(対前年同月比2%)
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=利用率=
5月度の欧州路線の利用率は、前年同月約80%のところ、約20%以下まで落ち込みました。
JAL 16.3%(前年同月81.8%)
ANA 16.3%(前年同月76.6%)
アジアオセアニア
=旅客数=
5月度のアジア・オセアニア路線の旅客数は、前年同月比約2%-4%まで落ち込みました。
中国が含まれていることもあり、エリア別では最も影響の大きいエリアです。
JAL 0.6万人(対前年同月比1%)
ANA 1.4万人(対前年同月比2%)
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=利用率=
5月度のアジア・オセアニア路線の利用率は、前年同月約80%のところ、ANAは約30%で踏みとどまりましたが、JALは20%を割ってしまっています。
JAL 18.2%(前年同月77.2%)
ANA 23.4%(前年同月70.6%)
まとめ
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国際線のエリア別内訳
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旅客数は両社とも4月に比べさらに減りましたが、運航の工夫で利用率は4月の10%台から、JALは20%台、ANAは30%台に回復しました。
6月以降は減便率も減っていますので、さらに回復のデータが出ると思います。
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