日系キャリア(JAL、ANA)の世界の中の立ち位置

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日本国内航空移動における日本の二大フルサービスキャリア(FSC)であるJAL、ANAのシェアは、2018年の国交省の報告によると約90%と圧倒的で、存在感も圧倒的ですが、世界の中ではどのようなポジションにいるか、入手可能な最新情報で整理してみました。

世界のエアラインの時価総額ランキング(2019年7月時点)

 

1位:デルタ、2位:サウスウエスト、3位:ユナイテッドコンチネンタルとTOP3を米系が圧倒的な時価総額で独占、ANAは9位、JALは10位と健闘しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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世界のエアラインの売上と収益(2017年度)

 

2017年の売上ランクはも米系が上位を連ねています。上位70社中、日系はANAが12位、JALが15位と、10位以内には入れていません。一方、収益率では、上位70社中、JALは9位、全日空は26位と、JALの収益力は特に高いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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世界のエアラインの輸送力(2017年)

 

輸送インフラの輸送力を示す指標はRPK(revenue passenger-kilometers)とASK(available seat-kilometers)の2つがあります。

RPK:旅客輸送容量の単位:総座席数×輸送距離(キロ)=キャパですね。

ASK:各有償旅客が搭乗し、飛行した距離の合計、有償旅客数×輸送距離(キロ)=輸送量ですね。

輸送力では、JAL、ANAとも、RPK。ASKともに20位台で世界のメガキャリアとの差は大きいですね。JAL、ANAともに国内線のシェアが大きいので、国土が小さく国内線でRPKs、ASKsともに稼げない点が大きいのでしょうか?

一方、欧州系は、自国面積は小さくても、欧州を舞台に輸送力を稼いでいるようですので、日系キャリアが輸送力を上げるには、やはり市場として成長が見込めるアジア路線で稼ぐ方向性でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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JAL、ANAの比較

 

世界の中のJAL、ANAのポジションを見てみましたので、JALとANAを過去からの推移でみてみましょう。

現在両社の会社の大きな方向性は、ANAは規模拡大、JALは収益性重視となっています。

2011年度から2018年度までのRPKsとASKsの推移を、両社の報告書から数字を拾ってまとめてみました。輸送キャパ、輸送量ともに、ANAが勝っており、年々その差も開いています。

 

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一方輸送効率(利用率=提供した座席に対する利用率)を国際線、国内線別にみてみると、両社とも右肩上がりで、効率的な運航を目指し、上昇させている点は素晴らしいと思いますが、ほぼJALのほうが効率がより良い運航をしています。

 

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また、有償旅客キロ当たりの客単価を国際線、国内線別み見てみますと、国際線は両社とも似たような単価で推移し、2016年度からやや持ち直していますが、国内線は、JALのほうが一貫して高いものの、両社ともやや右肩下がりの状況で、国内線客単価がやや下落傾向落であることがわかります。

 

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ここまでのデータで両社が目指す方向性(ANAは規模拡大、JALは収益性重視)が、データでもしっかり確認できました。

まとめ

 

JAL、ANAとも競争が激しい世界市場の中で、国内市場の収益力を背景に、それぞれの目指す方向に向かって、事業展開を着実に進めていることが確認できました。

 

最後に

 

1国にフルサービスキャリアが2社以上ある国は、米、中、ロ、日くらいではないでしょうか?

日本人としては、国内線の競争環境下、どちらにするか選択できる状況はありがたいことですが、

2社とも収入の点では、国際:国内はほぼ5:5ですが、収益面では国内線の依存が比較的高いため、今後日本の人口減少にともなう、国内線の収益力低下が想定されるので、国際線での収益力UPが必須になります。

国際間競争がますます激化し、日本市場で競争してきた複数の同業が、次々と合併や経営統合されている昨今、はたして国内の2社が手を取り合って、世界のメガキャリアに対抗していく日もそう遠くないようにも感じます。1年前ぐらいにTwitterで話題になったお子さんが描いた絵のような事態が、良い意味で実現する日も来るかもしれません。

 

Twitter: pic.twitter.com/GJHf50Tl9dより

 

 

 

 

 

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