中国湖北省武漢を震源地とする新型肺炎の影響で、中国本土への直行便を一時急便とする欧米エアラインが増えていますが、ブリシッシュエアウエイズ(BA)も本稿執筆時点で2月一杯、北京、上海への就航を休便すると発表しています。この時点で中国本土が絡むルーティングを検討すること自体不謹慎といわれそうですが、実際に実行するしないに関わらず、このようなルートもあったという記録としてご紹介できればと思います。
ルーティング検討では、距離が非常にポイントとなるため、大洋か大陸横断がひとつの考え方です。一方通貨が弱い国を発券地にすると運賃が安い場合が多いといわれていますので、どうしても欧米発券は少ない印象ですが、今回マドリッド発券のビジネスクラスでFOP単価10円を切るルートがありましたので、ご紹介します。
MAD⇔LHR⇔PVG
マドリッド(MAD)発券、ロンドンヒースロー(LHR)経由上海浦東(PVG)が最終目的地となりました。
5月28日 朝マドリッド発、同日ロンドンヒースロー乗り換え
5月29日 早朝上海浦東着
5月30日、31日 上海滞在
6月 1日 深夜上海浦東発、同日朝ロンドンヒースロー乗換、同日マドリッド着
JAL積算時の獲得FOPは18,253、FOP単価は8.46になりました。
往復ビジネスクラスのため、身体的には楽な行程と思います。
日本からマドリッドまでの足
さて、発券地であるマドリッドにどうやって行き、戻ってくるかが課題です。
日本発ではなかなか厳しいので、昨今かなり安い料金で往復できるインチョン(ICN)経由で探してみたら、ブリティッシュ(BA)のプレミアムエコノミーで、ロンドンヒースロー経由で面白そうなルートがありましたので組み立ててみました。
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JAL積算時の獲得FOPは15,389、FOP単価は10.70となりました。
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ロンドンヒースロー(LHR)-マドリッド(MAD)はエコノミーになります。
まとめ
JAL積算時の総合獲得FOPは30,006、総合FOP単価は9.38とFOP単価10円を切ることはできました。
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最後に
新型肺炎による休便や移動制限が、今回のルーティング検討時期である5月末まで継続されているかは現時点で予測不能ですが、ここまでの各航空会社の動きを見ていますと、万が一予約した便が休便となった場合は、払い戻しにおいて、手数料なし等の配慮はいただけるような気がします。ただし、中国に行ってきたという事実で、自分の周りの人に不安を与えたりする可能性は大きいと思いますので、当面中国本土がらみのルーティングは情報収集にとどめておくのが良いと思います。
航空運賃は時期、プロモーションの有無等で日々変動しております。本情報はあくまで調査時点での情報であり、本情報掲載の運賃が読者調査時に航空会社から必ずしも提示されるものでないことは、あらかじめご了承いただければ幸いです。

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