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国内線、国際線ともにコロナの影響で減便、休便が4月から本格化し、5月も同様ですが、6月から国内線はやや回復の兆しと報道されていました中、2020年6月度のJAL、ANAの実績が出そろいましたので比較、レビューしてみました。
国内線状況
2020年6月度の両社旅客数は、5月度の9割の減便、休便から、復便率が高まり、戻しました。
JAL 0.64百万人(対前年同月比 22%)
ANA 0.56百万人(対前年同月比 18%)
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利用率も5月からさらに回復し5割程度となりました。
JAL 41.6%(前年同月72.1%)
ANA 53.8%(前年同月66.4%)
国際線状況
国際線は相変わらず、4月以降JALは1万人前後、ANAは2万ー3万人のレンジで、対前年比96-99%減になっています。
JAL 1.0万人(対前年同月比1%)
ANA 3.2万人(対前年同月比4%)
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利用率は両社とも27%程度まで戻しています。
JAL 27.7%(前年同月84.0%)
ANA 27.0%(前年同月77.9%)
国際線エリア別
両社でエリアの分け方が異なり、ANAを分解することはできませんので、比較集計上ANAの分類にあわせます。
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北米ホノルル(JALはグアム含)
ANAのグアムはユナイテッドによるコードシェアしかありませんので、JALはグアムデータが乗っている状態での比較になります。
=旅客数=
例年20万人台/月/社の旅客数のエリアですが、両社ともほとんどゼロに近い実績となってしまいました。
JAL 0.2万人(対前年同月比1%)
ANA 1.3万人(対前年同月比7%)
=利用率=
JALは38%まで戻しましたが、ANAは25%で横ばいです。
JAL 37.9%(前年同月81.0%)
ANA 26.4%(前年同月77.7%)
欧州
=旅客数=
6月度の欧州路線の旅客数は、4月以降前年同月比約2-3%の約1-3千人で横ばいです。
JAL 0.1万人(対前年同月比2%)
ANA 0.3万人(対前年同月比3%)
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=利用率=
6月度の欧州路線の利用率は、前年同月約80%のところ、4月以降20%程度で推移しています。
JAL 19.7%(前年同月80.6%)
ANA 19.9%(前年同月74.2%)
アジアオセアニア
=旅客数=
6月度のアジア・オセアニア路線の旅客数は、前年同月比約2%-4%まで落ち込んだままです。
中国が含まれていることもあり、エリア別では最も影響の大きいエリアです。
JAL 0.6万人(対前年同月比1%)
ANA 1.6万人(対前年同月比3%)
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=利用率=
6月度のアジア・オセアニア路線の利用率は、前年同月約80%のところ、ANAは約30%、JALは25%まで戻しています。
JAL 25.3%(前年同月82.0%)
ANA 31.9%(前年同月74.1%)
まとめ
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国際線のエリア別内訳
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旅客数は両社とも5月に比べさらに、国内線を中心に戻していることはデータでも確認できました。
7月はさらに回復すると思いますが、8月は復活のカギであるお盆時期の国内線が、国内感染者数の増大の影響が大きいように感じます。
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