大手航空会社、大手ホテル各社が新型コロナウイルスの影響にともなう上級会員への救済措置の発表が相次いでいますが、ついにANAが、少なくと平SFCの筆者には前触れもなく具体的に発表しました。
知る限りにおいて航空会社の上級会員への救済策は、キャセイパシフィック(CX)のエメラルドクラスでは達成基準の10%程度のポイント付与、カンタス(QF)とシンガポール(SQ)、バージンオーストラリア(VA)、アエロフロート(SU)はステータス有効期限1年延長であり、その規模を考えると今回のANAの救済策は航空業界では、現時点で世界最大規模といってもよいのではないでしょうか?
JALもすでになんらかのキャンペーンの実施は、FLY ON ステータス会員宛てのメールによる告知で予告していますが、具体的には未発表です。
現在JALは具体的内容を鋭意検討中と思いますが、ライバルのANAの発表もあり、JALとしてもそうそうのんびりもできなくなってきたと予測しますので、ANA発表の内容をふまえ、また、JAL特有の状況も勘案しつつ、どのような救済策が出てくる可能性があるのか、独断と偏見で勝手に予測してみました。
ANAの救済策概要
=概要=
対象期間中、ANAグループ運航便のご搭乗で獲得されたプレミアムポイント数を2倍に倍率アップして積算いたします。
対象期間:2020年1月1日(水)から2020年6月30日(火)ご搭乗分まで

わかりやすくシンプルです。
ANAは筆者の知る限りにおいて、過去条件達成の方に**ポイント差し上げますというキャンペーンは単発的なイメージで行っていました。しかも対象者限定の場合が多かったような気がします。
一例のサイトです。
JALのFOPキャンペーン
JALの過去、現在のFOPキャンペーンの種類
JALも行っていますが、ANAよりも定期的、継続的なFOPキャンペーンが多い印象です。頻度もANAよりも多かった印象です。
記憶にある限りの現在または過去のFLYONポイントをまとめてみました。
- JALカード初回搭乗FLYONポイント(継続中)
- 国内線お好きな1か月いつでもFOP*倍キャンペーン(継続中、2020年は1.5倍)
- 特定国際線搭乗時ダブルFOPキャンペーン(現在無)
上記を含めた詳細、経緯まとめは以下になります。
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JALは現在継続中のFOPキャンペーンとの整合性も踏まえる必要があるのではないかと想像します。
今回のメールでの告知内容
筆者が3/10に着信した告知メールの一部は下記になります。
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今後の2020年のJALグループ便の搭乗で・・・とありますので、過去への遡及はないのではないかと予測します。また、対象はFly on ステータス会員限定のようにも感じます。
JALのFLY ON ステータス会員への救済策 勝手予想
今回のFLY ON ステータス会員への救済策のJAL視点での目的は
- 今後の利用率低下の抑制(より多く搭乗いただくためのプロモーションとしての役割)
- 現FLY ON ステータス会員の維持(多頻度利用顧客数の維持としての役割)
だと思われますが、ANAより発表が後になったこともあり、その内容も踏まえ違った特徴を打ち出し、ANAへの顧客流出を食い止める対策として活用する必要もあるように思います。
一方、JALはすでに、国内線お好きな1か月いつでもFOP1.5倍キャンペーンの実施で、4月登録者を3月15日(その後22日まで延長)で締め切ってしまっていますので、このキャンペーンとの整合性を取る必要があります。
したがって、JALのキャンペーン骨子は
- ・倍率は申込み不要で国内線、国際線問わず1.5倍
- ・期間はメールの内容も踏まえ過去は遡及せず4月から12月までの9か月(ANAの1.5倍)
ではないかと、希望的観測も交え勝手に予測します。
勝手予想概要
対象期間:ANAとは異なり9か月、過去への遡及はせず、今後の4月から
対象路線:ANAと同様に、JALグループ運航便の国内線、国際線
対象者 :ANAとは異なりFly On ステータス会員
積算時期:ANAとは異なり、通常分積算時期と同時
「国内線、国際線 いつでも9か月いつでも1.5倍」という感じでしょうか。
ANA風にまとめてみました。
対象期間中、JALグループ運航便のご搭乗で獲得されたFLY ON ポイント数を1.5倍に倍率アップして積算いたします。
対象期間
2020年4月1日(水)から2020年12月31日(木)ご搭乗分まで
対象路線
JALおよびJALグループ運航の国内線・国際線全路線
対象運賃
マイル積算可能な国内線全運賃・国際線全予約クラス
対象者
対象期間中にご搭乗いただいたすべてのFLY ON ステータス会員
特別倍率分積算時期
通常分積算時期と同時
最後に
海外状況が不透明な中、収益の大半を占める国内線のみを対象とし、現行のキャンペーンを最大限活用するなら、以前投稿した下記のような対策もありかもしれません。
いずれにしても、シンプルさは重要です。
4月以降も引き続き多くの休便、減便が予測される状況下、航空会社にとっては本当に厳しい状況と思いますので、どのような対策が公式に発表されようとも、是非搭乗という形でできる限りの応援をしたいと思います。
航空運賃は時期、プロモーションの有無等で日々変動しております。本情報はあくまで調査時点での情報であり、本情報掲載の運賃が読者調査時に航空会社から必ずしも提示されるものでないことは、あらかじめご了承いただければ幸いです。
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